コミックス・とらドラ!(2)特装版付録

 ニュースサイトで紹介されているのを見て、付録を読みたくなったのでいつも行く本屋さんで探したらありました。翌日同じところを見たらかなり売れていたので早めに確保できてよかったです。
 付録の漫画も面白かったけど、後ろに2つ載っていた短編小説の感想を少し書きます。


・高須竜児の"おっぱい大作戦"
 アホの春田はともかくカワウソ能登に何があったんだ!?勘違いすることはあっても春田と同レベルのアホではなかったはずだが・・・。カワウソーに。(←これを書きたかっただけ)
 しかし表紙の大河の画は乳首見えているような・・・?なんとなく手首の位置あたりがそう見える。残念ながらアホどもはこのおっぱいでは満足しそうにないけれど。


・お・ん・なビースト〜俺らの川嶋さん〜
 田中ロミオ氏の書き下ろし。これを読みたくて特装版を買ったんです。「人類は衰退しました」シリーズは好きですし、「AURA」も読んだわけですが、どうもロミオ氏はこんなものではないらしい。もっと氏の書いたものを読みたいけどエロゲはやらないと決めているためものが限定される中、今回はとても貴重です。
 まずどういう風に書くのか。先に書いた「"おっぱい大作戦"」は竹宮ゆゆこになりきった感じで書かれていたし、二次創作ものをあんまり読んだことない身としては、そういう書き方以外に想像できなかったんですが、"当然"違いました。主人公は元写真部部員。あの「哀れ乳」事件を起こした写真部。彼がやはり元写真部の友人とともに川嶋亜美のパパラッチになる、というお話。これはいいところを突いてきました。あの写真部はちょっと気になりましたからね。
 書き方はゆゆぽではなく(よくわからないけど)ロミオでした。原作の文体を踏襲することなく、とらドラ!の世界をロミオ氏が書いています。主人公は亜美の隣のクラスですが、現役モデルの亜美のことも知らず、さすがにぶん殴られた大河のことは知っていますが、生徒会副会長の北村のことは「別のクラスの人気者」程度の噂しか知らないし、竜児のことなんか全く知らない(この話には主要メンバは亜美以外、チラッとしか出ない)。スピンオフ1もそういう感じではありましたがそれとも違う、まるで別世界です。
 しかし亜美は亜美以外の何ものでもありませんでした。時系列としては原作2巻と3巻の間。書き下ろしを依頼されたロミオ氏が、何書こうかな〜、と思いながら原作を読んでいて2巻と3巻の隙間を発見した、のかどうか知りませんが納得のオチでした。
 ロミオ氏の書く大河も見てみたいですが、やはり腹黒あーみんを書きたかったんでしょうかねぇ。