ハヤテのごとく!第178話 感想 「終わりは始まりでもある」

いよいよ始まったハヤテの過去編。今までにないシリアスのみでまだ導入部でしかない話なので、一読したときは感想が書きにくいと思ったが何回か読んで考えるうちにいろいろ浮かんできたことを書く。


・今週のタイトルは「THE END OF THE WORLD① 君が望んだ三千世界」
BSを読むとサブタイトルには深い意味があるらしいのだが、現時点では何もわからない。「君」とはだれなのか?三千世界?
タイトルが「世界の終わり」で、BSのタイトルも「世界の終わりの始まり」。何の「世界」なんだろうか。物語の世界なのか、誰か個人の世界観の事なのか。


・1コマ目のナギの笑顔がまぶしい。が、2コマ目以降は重い。ハヤテはナギを誘拐しようとした件が忘れられないようだ。1コマ目と2コマ目のつながりは、「罪を犯した自分がお嬢様とずっと同じ世界に生きることはできないんじゃないか」というハヤテの予感だと思う。
今週の話を読んでみるとハヤテが両親の事を恨んでいるのがわかる。なぜ恨むのかといえば、彼らの悪行が幼いハヤテの心を踏みにじったから。ハヤテは自分は両親とは違う種類の人間と信じていたはずだ。しかし誘拐という犯罪を犯そうとした時、彼は酷い両親と同じような人間になってしまったのではないか。そんな人間が大財閥のお嬢様のそばで幸せにやっていけるはずがない…、と。

2コマ目はナギの誘拐未遂のことだけでなく、アーたんがらみの事も言っているのだろうか?これまでの話を読む限りではアーたんを裏切った(?)ハヤテはそのことを後悔するような出来事に見舞われたようだが。むしろアーたんの事で後悔したから、同じ言葉を発したナギの事も気に病んでいるとみるべきか。わからない。


・ハヤテ父が酷い。ハヤテの両親が酷いことはこの漫画の前提条件だが、今回ほどそう思ったことはない。これまではどちらかというとギャグパートで彼らのムチャクチャぶりが描かれてきたからだと思う。なので私は今までハヤテの両親が本当に酷い人間なのかはっきりわからなかった*1が、今回の話で確定。ハヤテも嫌になって逃げ出すわけだが、今週の話が幼稚園、2巻6話に出てくる両親と楽しく(?)暮らしていた時期の話が小学校低学年と思われることは押さえておこう。以前からハヤテブロガーの間で言われているように、ハヤテは一時期アーたんと生活していたが両親のところに帰ってしまったというのはアタリっぽい。


・さて、早くもアーたん出現。しかしフルネーム(天王洲アテネ)と顔がわかったくらいなのでまだ何とも言えない。


やはり今週は感想が書きづらかった。来週以降もこれだとつらい。あと、このシリーズではギャグが出てくるのかも気になるところだ*2

(追記)
感想本編に入れなかった事を追記。
1.幼稚園でハヤテだけ私服なのは、親が買ってくれないという事情があるのだろうが、結果として園の中でハヤテは異端であるということを表している。報われない醜いあひるの子だ。
2.幼稚園の先生も酷い。子供が親の意見を鵜呑みにするのはともかく、大人である先生まで親から子供を判断することはないだろうと思う。今思い出すと私は幼稚園の時に先生に数回ひどい扱いを受けた記憶がある(盗難騒ぎとかじゃない)からか、ちょっと反応してしまった。

*1:別の日にこの点についてもうちょっと詳しく書いた。こちら。一部ここで書いたことと違っていたりします。

*2:上記と同じく、こちら