ハヤテのごとく!第182話 感想「寂しいのは誰のせい?」

 ピーターパンを読め、ピーターパンを読め、ピーターパンは畑先生が好きな話だ!(*1)
 まともな大人がほとんどいない子供ばかりのハヤテワールド。何かのヒントになるかもよ。


 ハヤテ過去編、もといアーたん編とは何なのだろう。いろんなことの説明をつけるというシリーズなんだろうけど、あんまり本編(ハヤテ16歳の話)とリンクし過ぎたら、白桜を手に取った白皇学院の生徒会長・桂ヒナギクが飛行石の力を手に入れようとする悪の皇帝・三千院帝をやっつける、て話になりそうだ。いや、きっと畑先生が煮詰まってきたら足橋剛治先生(*2)のマンガ並みの超展開が見られるに違いない。
 まじめに考えると、このシリーズで直接意味のある(本編に影響する)のは一部だけで、ほとんどはハヤテのごとく!という漫画をあらわすメタファーなんだと思う。うん、自分でも何言ってるのかよくわからない。私が難しい言葉を使うのは何かをごまかそうとしている時・・・。とにかく、そのほうが私は好き。説明つけすぎるのは良くないよ。


 反復はもう満腹、と思いながら私の中のナギたんセンサーは反応する。14ページ1コマ目。「必ず・・・すぐに帰ってくるって!!」。これが6巻第6話13ページ2コマ目「早く・・・帰ってきてくれよな?」と似ているとのこと。また、5巻第2話15ページ最終コマから16ページ1コマ目にかけての「ダメだからな。私を置いて・・・どこかに行っては・・・。」にも反応あり。こういう心情はナギたんとアーたんの共通点なのかな?何にせよ私の頭の中には、アーたんからナギ分を抽出する回路が出来上がっているのだ。これで当面安心。


 母親と兄に別れの言葉を言っておきたいというハヤテに城の外への出口を教えるアーたん。「アーたんがずっと一緒にいてくれるなら・・・僕はそれで・・・」というハヤテを信頼したのでしょう。いや、むしろそんな彼の願いを叶えてあげたいってとこか。でも必ずすぐに帰ってきて!と。
 "すぐに"というのがポイントかも。14ページでアーたんは4回もこの言葉を言ってますし。現実世界とロイヤルガーデンの時間の流れの差を考えると、すぐに帰らないとアーたんはものすごく長い時間待たされるのか?あれ?逆か?わかんね。
 着替えとかゲームもだめってのは、現実世界への執着を断ち切らないとロイヤルガーデンに入れないからかもしれない。
 アーたんが「もういい、ハヤテなんか」というのは(こういうセリフだったよね?)、一度家に戻ったハヤテに里心がついてしまったことを見抜いたアーたんが、寂しさをこらえてハヤテを現実世界に戻すときに言ったセリフなのかもしれない。そんなアーたんを理解できなかったのがハヤテの罪?
 

 16ページ最終コマで助けを求める幼泉ちゃん。ヒゲだ!ヒゲのヤローが娘を襲ってやがるんだ!という訳で私はヒゲに一票。
 親が変態って大変ね。

 
 BSについて。
 咲夜さん登場。やっぱりBSだったら話の流れと関係なく出せるんだな。今シリーズは登場人物が少ないし、ごく自然な流れです。ナギたん(スク水)はどこで発表されるのでしょうか?
 瀬川家編はアーたん編のためにあったのか。あれがなかったら最終コマ誰?って感じだし(かろうじてわかるか)。それ以上に意味がある?


(*1)今週のサンデー最終ページのコメントより。ここの元ネタがわかる人はコメントください。マジで。
(*2)13巻第10話に出てくる漫画家。