ハムヒナについてのメモ

 軽く巡回していたらCahier d’Haru様の記事の次の一文が気になった。

あと今回の話を読んで思ったことは、ヒナハムのふたりは同じ人に恋をしていて、友達にはなり得ない感じなのだけれど、それを成り立たせているのはふたりが互いに相手のことをリスペクトしているからってことかな。

 192話の感想でナギの友達関係について考えたとき、西沢さんについては次のように書いた。

西沢(ハムスター)さん・・・ナギとの接点はハヤテのみで、お互いにハヤテの事が好きである以上ライバルである事は必然、と言いたいところだが、それを言うとハムヒナの関係もライバルにしかならない。「ハムとナギ」とハムヒナの違いって何だろうと思うが先を急ぐので、ハムとナギはライバルという事でいいや。

 同じことを考えてた人がいたから気になっただけなんだけど、「互いに相手のことをリスペクトしているから」っていうのはやっぱりそうなんだろうと。たぶん漠然とは思っていたけど、リスペクト、なんでしょうね(「尊敬」と「リスペクト」のニュアンスの違いがいつも気になります)。


 で、これだけなら記事は書かないんですが、さっきの記事を読んでハムヒナについて再度考えてみた結果のメモ。


 ハムヒナの関係で一番重要なのはやはり「リスペクト」なのだろうけど、同じ人に恋をしているにも関わらず友達になれたのは、タイミング、というのもあったかなぁと。
 何のタイミングかというと、お互いが恋のライバルって知るタイミング。ハムヒナにとって良かったのはこのタイミングがハム変身後、つまり11巻9話を経た後だったてことじゃないかな。この後だったから14巻6話のヒナの告白をハムは余裕で受け止められたわけです。
 もしあれより前だったらどうなっていたか想像してみると、二人の関係はぎくしゃくしたものになっていたと思います。ちょうどハムとナギの関係みたいに。ただし年下のナギの場合と違って、ヒナは同い年かつハム自身が「あんなふうにかっこよくなれたら、ハヤテ君も振り向いてくれるかも」(7巻3話16ページ)と思うような人物である以上、ハムは新しいライバル出現に慌てふためいていたと思われます。何より焦ったでしょう。
 細かく考えれば、ちょっとした知り合い程度から友達関係になる8巻7話前後での違いもあるでしょうけど、それは今は考えないことにします。


 ただし、どういうタイミングにせよ11巻9話を通過すればどうなるかなぁということ。ここさえ通ればヒナ→ハヤテを知っていてもハムは動じなくなるかもしれない。つまりタイミングなんて全く関係ないという(笑)、この記事を書いた意味がなくなってしまう結果になるかもしれない。ただハムヒナの一連のお話としてはゴタゴタした話が増えるだけで、やっぱりあのタイミングでヒナ告白をやるのが一番きれいだったのかなと思います。


 あと思ったのは、今のハムヒナのハム優位って14巻6話でハムに余裕があったから生じた関係性なのかなと。ハム優位が崩れるのはヒナが進化したとき?
 ヒナってたぶんハムと出会ったときからあんまり進歩してないです(変化は大いにあるけど)。でもハムは進歩した。二人ともお互いの出発点を知っているから、進歩したハムに対して進歩しないヒナがリスペクトしているんじゃないかと。ハムは元々ヒナをリスペクトしているけど、これからヒナが進歩することで最近のヒナの妹っぷりも変わってきて、より対等な関係になるんじゃないかと思います。