ハヤテのごとく!第196話 気づいたときには・・・

 ヒナギクが補習の手伝いをさせられたのは、強制的に補習に出させるだけでなく、ヒナギクに教えてもらえるならぜひ!、という生徒の自発性を誘うための理事長の策略だと思ったり。


 花菱さん
 エイトが気になるけど、今週は花菱さん。ヒナギクのことがガチで好きな彼女を百合というのかは微妙だな。今までの感じからすると花菱さんはヒナギクの男の子みたいな面に引かれている気がする。良く知らないけど百合っていうのは女性が女性的な面に引かれるのをいうと思っています(女性の男性的な面に引かれる、とかなのかもしれないが)。
 小学校のときいじめられているのを助けてくれたり、マラソン大会のときの「(何か危ないことがあったら)その時は、私があなたを守るから♡」とか、これをやってくれたのが男の子だったら、花菱さんはやっぱりその子のことが好きになっていたんじゃないかと思う(あくまで可能性として)。女とか男とか見境なく関係なくヒナギクに恋心を抱いていて、そのヒナギクがたまたま同性だったから「禁断の愛」になってしまった。それが今週の話の「切ない」部分でないの?もしカッコいい男の子が目の前に現れても、ヒナギクと比較して「ヒナの方がカッコいい」と思ってしまう、そう思わざるをえないほど素敵なヒナギクが昔から身近にいたのが花菱さんの悲劇(?)だったんじゃないかな。


 思い切り邪推して、9巻3話43ページで花菱さんが「(ヒナギクは)あれで実質中身は男の子みたいなもんだし」と言っているのは「中身は男の子なのに、外身が女の子なばかりに自分の気持ちが伝えられない」という悲痛な思いの裏返しなのだ、と言ってみたり。でも「ヒナが男の子だったら良かったのに」とは何度も思ったのではないかな。


 ヒナギクは読者にも人気があるけど、作中でも人気がある人な訳で、その理由として、美人で物事を完璧にこなせて面倒見がよくて・・・、と挙げられるだろうけど、ヒナギクの身近にいる人は彼女が案外間の抜けているところがあるのを知って、そういうところにまた好感を抱いてしまうのだと思う。ナギとか生徒会のメンバーはヒナギクの抜けているところまで知っているけど、ヒナギクに「守ってあげる♡」と言われた人はたぶん花菱さんだけで、もしこれをタイミングよく言われたらナギあたりもコロッといってしまいそうな気がする。何にも考えずにこんなことを言うのは天然ジゴロだけでしょうけど。